2019年10月25日(金)

鍛造の指輪制作について・・・

 先ほどまでご来店中だったお客様からの情報で、結婚情報誌等の記事で、どうやら「鍛造品の結婚指輪が良い!」というのが流行だそうです。私は「・・・?」絶句しました。確かに巷の宝石店では、「鋳造品」がメインです。

少し説明しますと、鍛造品は金の合金地金やプラチナの合金地金を文字通り叩いて鍛えていく手法です。叩いてなましてを繰り返すことによって地金が締まって硬くなったり強度が増したりします。鋳造は型に地金を流し込んで指輪にします。溶かした金属を型に入れて固めただけなので、強度はかなり差があります。表面を磨いて仕上げたらほとんどの方には差がわかりません。

ただ、飾り職人にとっては始めの一歩の手法で、基本中の基本です。本物の飾り職人でこれが出来ない人はいません。

地金を溶かして、金槌で叩いて、火でなまして、角棒にしたり、板にしたりします。その後ローラーで徐々に細くしたり薄くしたりして制作に必要な部品を作って組み立てていきます。この先から腕とセンスが必要になって、巧い職人とそうでない人に分かれます。角棒をうまく直方体に叩くことも簡単じゃないから、結婚指輪用に平角線や甲丸線に出来るだけでも今どき珍しいのかもしれません。

もすけ社長が結婚指輪を作る場合は、鍛造で作るのは40年前から当たり前のことで、当時の職人なら通常の指輪制作作業です。地金を用意して結婚指輪なら当然2本分の長い平角線にして、その1本からサイズに合わせて2本にし、デザインに合わせ仕上げます。もちろん指輪をつける方の幸せと健康を想い氣を入れて制作しています。(サイズと地金にもよりますが、1本¥77,000-からできます。)

今は、量産メーカーが3ⅮCADや3Ⅾプリンターでワックスを作って鋳造して、そのまま製品にしたり原型にしたりして量産ラインに乗せますので、差別化(特別感?)のために鍛造というのをキャッチコピーにしたのでしょうか?

確かに刀鍛冶が身を清めて、白装束で刀を打つ姿を、鍛造の指輪を作る職人と重ねれば別格の注文品に思えますね。

そういえば車のホイールの有名ブランドBBSの鍛造ホイールは、鋳造したホイールを型に入れて高圧プレスして製品にしています。ある意味量産品です。バブル期うちの車で履いていた。

同様にして指輪を作って、表面処理をハンマーで叩いても鍛造特注品なのかもしれない・・・。

鍛造で作った指輪鍛造で作った指輪

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2019/10/25 18:48 | てまえみそ | コメント(0)

2019年10月25日(金)

フルエタニティーリングのご注文

フルエタニティーリングフルエタニティーリング

 ダイヤモンドフルエタニティリングを作りました。通常よく見る形ですが、もすけ社長が作ると裏のダイヤモンドの光取り穴(ミーザジュール)がハート❤️になります。

よく問い合わせで、もすけ社長が作るのは高級品だけで、お高いのでは?と聞かれますけど、高いのは技術だけです。加工代金は手間の時間で算出されますので、下手な職人さんが時間をかけて作った方が高くていまいちな製品が出来てしまいます。センスやテクニックがないと美しく素敵なジュエリーは出来ません。ダイヤモンドや金やプラチナは相場があって材料費はどこでも同じです。個人のお店で、もすけ社長が直接作ってお客様にお渡ししますので経費もそれほどかかりません。そして長年にわたる業者さんとの付き合いで、ダイヤモンドや色石も相場より多少はお安く調達出来ます。
今回は、お客様のサイズが#9.25という微妙なサイズで、ダイヤモンドの直径と数を指のサイズに合わせてぴったり並んで留まるよう計算して制作します。
もちろんダイヤモンドのテーブル面の高さも同じで、テーブル面の方向も全て同じ向きです。
今回は、制作費と地金代金が、税別¥13万円位で、直径2.3~2.4mmのAAクラスのダイヤモンドが整然とキッチリ23個入ってトータル1.06ct(¥19万円位)でした。
そして今回のダイヤモンドフルエタニティリングの値段は、¥32万円(税別)でした。
このレベルの、カラーがFアップでクラリティーVSクラスでカットもベリーグッド以上のダイヤモンドを使用した場合は、ほとんどの同様の形の指輪と比べた場合「ダイヤモンドが綺麗で勝てます!!」
もっとキレイにしたい場合は、ダイヤモンドのグレードをハリー・ウィンストン同様にAAAクラス(Ⅾ-VVS-EX以上)のダイヤモンドを使用して¥50万円位で御作り出来ます。
通常の宝石店と同様レベルのダイヤモンドグレードの場合は¥26万円位で出来ます。もちろんダイヤモンドを一回り小粒にしてトータル0.5ctくらいであれば、¥20万円程で出来ると思います
#10サイズくらいが基準の価格です。サイズの大小でダイヤモンドの大きさや個数が違いますのでお問い合わせくださいませ。
 
もすけ社長
 

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2019/10/25 10:54 | てまえみそ | コメント(0)

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